過去の企画展:2014年度

 
 

ちひろ美術館コレクション 世界をめぐる絵本の旅

会期:2014年4月26日-6月1日

 絵本は子どもがはじめてふれる美の扉であり、大人にとってはなつかしい記憶を呼び覚ます宝の箱でもある。子どもを永遠のテーマとして描き続けた絵本画家、いわさきちひろ(1918-1974)。没後40年の今年、ちひろ美術館の協力によって、東日本大震災からの子供たちの心の復興を願う、コレクションの精華というべき展覧会がを実現した。世界の76作家、約150点の名作絵本原画で味わう、絵本という小宇宙。いまや世界屈指の絵本原画2万6千点を収集・展示するちひろ美術館からの、まさに夢の展覧会となった。
 

特集展示1 瀬戸正人展―バンコク・ハノイ・福島

会期:2014年6月10日-29日

 瀬戸正人(1953年タイ生まれ)は、日本人とベトナム人を父母に持ち、福島の梁川町で育った写真家である。1996年には、特異な視点で都会に生きる人々を捉えた《Silent Mode》《Living Room, Tokyo》で第21回木村伊兵衛写真賞を受賞。独特の人物写真で注目を集める一方、平行してバンコク、ハノイそして福島を行き来しながら、ライフワークとしてそれぞれの街や自然を撮り続けてきた。
 本展では、収蔵作品の《バンコク、ハノイ1982-1987》に加え、古くから撮りためてきた福島の風景、震災後の福島、そして昨年発表した《Cesium-137Cs-》から作品を展示し、瀬戸正人の眼が捉えた「福島」を辿った。
 

コレクション・クッキング 近くを視ること/遠くに想いを馳せること―対話と創造

会期:2014年7月19日-9月15日

 「コレクション・クッキング」は、さまざまな方とともにコレクションを料理し、美術作品の多様な楽しみ方にチャレンジしようという通年プロジェクトである。
 そのメインとなる本展覧会では、4組の福島県出身作家たち、古川弓子(1975年、会津若松市生)、three(1986年、福島市生3人のユニット)、三瓶光夫(1974年、須賀川市生)、高野正晃(1965年、いわき市生)がそれぞれコレクションから作品を選び、自身の作品とコラボレーションを試みた。
 当館収蔵作品との対話とは、近代美術との対話であり、福島との対話でもある。過去の文化的な記憶に想いを馳せ、それらと丁寧に対話を重ねることは、今という時代や社会そして自分自身を相対的に見つめ返す行為であり、創造の出発点ともなりうる。展覧会を通して、コレクションの新たな魅力や意味を広く共有することを目指した。
 

小川千甕展 縦横無尽に生きる―彼は仏画師・洋画家・漫画家・日本画家だった。

会期:2014年10月11日-11月24日

 小川千甕(せんよう/ちかめ 1882-1971)は、明治末から昭和戦後まで活躍した画家である。京都の古い出版元に生まれ、はじめ仏画師のもとに奉公している。明治35年からは浅井忠に洋画を学び、さらに窯業試験場の絵付技師となり、それにちなみ「千甕」と号するようになった。29歳で上京すると、挿絵画家、漫画家としても活躍。さらに大正2年には念願のヨーロッパ遊学を果たし、帰国後は小川芋銭や平福百穂らと珊瑚会を結成、日本美術院にも出品して日本画家として本格デビューを果たす。
 千甕は福島にゆかりの深い画家であり、大正初期に毎年のように会津を訪れたほか、福島市や須賀川、相馬、白河にも足跡が残る。旅を愛した千甕は、各地の自然や風俗に共感を寄せ、俳句や短歌の世界観をそこに託している。晩年には、ダイナミックな筆遣いの文人画でも知られた。
 本展は初期から晩年までの仏画、洋画、漫画、日本画約150点とスケッチブック、工芸など多くの資料を一堂に紹介する、千甕はじめての回顧展となった。
 

特集展示2 前衛美術会とその周辺―川妻さち子コレクションから

会期:2014年12月6日-27日

 戦後間もない1947年5月、前衛美術会は結成された。1920年代のフランスで始まった、人間の無意識を表面化しようとするシュールレアリズムの芸術運動。この芸術の前衛と戦後の政治的な革新とをどのように結びつけたらいいか、そうした関心のもとに集まった作家たちの集団として出発する。50年代には、社会的事件を描き記録することを目的とした「ルポルタージュ絵画」を生みだしている。76年に齣(こま)展に改組され現在に至る。
 本展では、アートギャラリー環を主宰する川妻さち子氏よりご寄贈いただいた作品によって、尾藤豊、高山良策、中村宏、池田龍雄、鏑木昌弥など社会問題への鋭い関心と表現のあり方を問い続けてきた前衛美術会、齣展周辺の作家たちの活動を振り返った。
 

飛騨の円空 千光寺とその周辺の足跡

会期:2015年1月27日-4月5日

 江戸時代前期、美濃国(現在の岐阜県南部)に生まれた僧、円空(1632-1695)は、30年にわたって近畿から北海道まで諸国を巡りながら造仏修行に励み、各地に5,000体以上の仏像を残している。
 本展では、屈指の名作として名高い《両面宿儺坐像》をはじめ、立ち木のまま彫ったと伝えられる《金剛力士(仁王)立像 吽形》、秘仏《歓喜天立像》など、円空ゆかりの飛騨・千光寺を中心とする、岐阜県高山市所在の約100体を展示。素朴で慈愛に満ちた円空仏の魅力を紹介した。
 
 











福島県立美術館
Fukushima Prefectural Museum of Art


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