福島県立美術館ブログ
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2017/05/14

企画展ギャラリートーク

| by SA
5月14日に企画展「国立西洋美術館所蔵 ミューズ:まなざしの先の女性たち」のギャラリートークを行いました。





西洋美術と聞くと、聖書やギリシャ神話など、
あらかじめ物語の内容を知らないといけないという方もいらっしゃると思います。

今回のギャラリートークでは、そういった話も盛り込みながら、
知識なしでも作品を楽しめるお話を心掛けました。

たとえば聖母マリアとイエスの絵は、我が子をいとしむ母親の絵です。
そしてイエスが十字架にかけられて死んでしまったことを知っていれば、
悲しみにくれるマリアの絵は、最愛の息子を失った母の絵だとわかります。



カルロ・ドルチ《悲しみの聖母》1655年 国立西洋美術館所蔵


母親がいつもどんな気持ちで我が子を想っているのか、想像することができるのです。

この展覧会は、お母さんに対して、ついつい素直になれない人に見て頂きたいと思っています。

そういえば、今日は母の日です。
みなさん、お母さんにありがとうは言いましたか??





14:25
2017/05/13

館長講座第1回「モディリアーニ」

| by HE

本年度の館長講座「~パリの異邦人~ エコール・ド・パリの芸術家たち」が始まりました。

 

今からおよそ100年前のパリは、20世紀前衛美術運動の中心地といえる場所でした。セーヌ河左岸のモンパルナスに諸外国から多くの若い画家たちが移り住み、芸術に青春を捧げました。彼らはエコール・ド・パリと命名され、独創的な作品を数多く残しました。彼らの中から9人の芸術家を選出し、全6回の講座に分けてご紹介いたします。

 

第一回目は、「モディリアーニ」です。

当時の雰囲気を伝えるパリの写真もスライドでお見せしつつ、35歳という若さでこの世を去った作家の生涯と、彼が残した作品の魅力についてお話しました。

 

次回は、「シャガール」です。詳細は以下の通りです。

日時:78日(土)

時間:10:3012:00

場所:美術館講義室(聴講無料)

 

みなさんのご参加をお待ちしております!
15:53
2017/05/04

「親子で作ろう! シルバーアクセサリー」開催!

| by KS

本日は、指と胸元でキラリとあなたを演出する指輪とネックレスのご紹介です。(テレビショッピング風)笑・・・。
は冗談ですが、GW5月3日(水・祝)に創作プログラム《親子で作ろう!シルバーアクセサリー》を開催しました。

今年度最初の創作プログラムは、現在開催中の展覧会「ミューズ まなざしの先の女性たち」展に
19世紀から20世紀に活躍した作家、ルネ・ラリック(フランスのガラス工芸家・ジュエリー作家)の作品をはじめ、
様々な宝飾作品が展示されることにちなんで開催いたしました。


講師を務めてくださったのは、ジュエリー作家・PMCギルドジャパン認定講師の竹田智美さんです。

今回は焼くと銀になる不思議な粘土「純銀粘土」を使います。
竹田さんからは、純銀粘土のこと・制作の流れと注意・作品例などについて説明を頂きました。

全体のザックリとした流れは、デザインを考える→粘土成形→乾燥→研磨→焼成→研磨で完成です。




デザイン考え中。指輪にするか?ネックレスにするか?


粘土の成形は手際よくスピーディーに。
途中で乾燥してしまうとヒビが入り、仕上がりに影響してしまいます。




でも粘土は意外に扱いが難しいのです。(慣れるまでは)受講された皆さん、悪戦苦闘です。


今回は、特別にアシスタントの方が4人も来て下さいました。(心強い)


成形が終わり乾燥(約20分)の後は研磨の作業に入ります。
粘土は乾燥の後はカチカチになりますが、力を入れて握るとパリンと割れてしまうので、
慎重に研磨しなくてはなりません。


繊細な作業が続きます・・・でも皆さん楽しそうです。

次は焼成です。本日は美術館の七宝焼き用の電気炉を使います。
800度〜840度ぐらいで、約20分から30分ぐらい焼きます。




焼くと1割2割小さくなるので、それを見込んで粘土を成形するのがこつだそうです。


焼成されると、粘土は純銀(金属)になります。(不思議ですねぇ)


後はひたすらヤスリがけ。スポンジ研磨剤→磨きベラ→シルバークロスで磨きます。


磨くと磨くだけ輝きだします!(「おおっ!」と皆さんから歓声があがります)

そしていよいよ完成です!

羽の形をしたネックレス。

模様をあしらった指輪。

かわいい猫と鳥のアクセサリー。

羽の形をしたキーホルダーに、おしゃれな指輪。

ばらの花の指輪などなど。
キラキラ輝く素敵な作品が完成して・・・。


みなさんの笑顔もキラキラ輝きました!

GWの素敵な思い出をお持ち帰りです。
おしまい。

美術館では年間を通じて、大人の方、お子さん、ご家族の方々が気軽に参加頂ける
楽しい創作プログラムをたくさん実施しております。

情報は、当ホームページ、美術館ニュース、展覧会チラシまたはポスターなどをご覧ください。
ご応募は、美術館総合受付、電話、ホームページで受付しております。

ぜひ、展覧会とあわせて美術館創作プログラムをお楽しみください!
皆さまのお越しをお待ちしております!










17:37 | 教育普及
2017/04/30

企画展 出品作品から①

| by SA
ただいま福島県立美術館では
「国立西洋美術館所蔵 ミューズ:まなざしの先の女性たち」展を開催しています。

東京・上野の国立西洋美術館は、フランスの建築家ル・コルビュジエが
建物の一部を設計し、昨年世界遺産に登録されたことで話題になりましたね。

この展覧会は、女性たちのを描いた作品をテーマごとに展示したものです。
その中から今日は一点ご紹介したいと思います。


カミーユ・ピサロ《立ち話》1881年頃 国立西洋美術館所蔵


カミ―ユ・ピサロは印象派を代表するフランスの画家です。

当館には《エラニーの菜園》が所蔵されているので、
ご存知の方も多いかと思います。

《立ち話》は、家事の合間におしゃべりをする二人の女性が描かれています。

彼女たちは何を話しているのでしょうか。

左の女性はどこか疲れているようで「旦那が休みの日には、
昼ごはんもつくらなくちゃいけないから、やんなっちゃうわ」と
愚痴をこぼしているのかもしれません。いろいろと想像が膨らみます。

この作品は点を重ねて描かれています。これは「点描」という技法です。

作品を近くで見ると、点の密度が異なることに気がつくと思います。

たとえば、左の女性の顔は細かな点で構成されています。

右の女性の下半身は粗い点で描かれ、足がどこにあるのかさえよくわかりません。

ピサロは点描の密度を変えることによって、
スナップショット写真のような効果を追求し、画面に臨場感を与えているのです。

是非実際の作品を前にして、その効果を体感してみてください。

15:47
2017/04/25

企画展が始まりました!

| by SA
この春注目の企画展「国立西洋美術館所蔵 ミューズ:まなざしの先の女性たち」展がいよいよ始まりました。

前日は開会式と内覧会が開かれました。






この展覧会は、東京・上野の国立西洋美術館の所蔵品で構成されています。
今回はその珠玉のコレクションから、女性をテーマに作品を選びました。

西洋美術には、さまざまな女性の姿が表現されてきました。
たとえば、かわいらしい恋人として、つつましやかな妻として、愛情あふれる母として、、、
そうした彼女たちの姿を7つのテーマに分け、展示しています。
ほかにも、当時まだまだ珍しかった女性作家たちの描いた作品も展示しています。

国立西洋美術館に足を運んだことのある方にも、新鮮な気持ちで楽しんでもらえる内容になっています。



もちろん出品されているのは、西洋美術を代表する作家たちばかりです。
たとえば、ドイツ・ルネサンスを代表するデューラや、優美な色彩が目を引く16世紀ヴェネツィアの画家ヴェロネーゼ。
そのほかにもピサロやモネやルノワールといった印象派の画家たちや、ロートレック、ミュシャなどの世紀末の作家たち、
20世紀絵画ではピカソやマティスの版画作品が出品されています。

絵画や版画の他にも、ロダンの彫刻や貴重な指輪も展示されています。




是非この機会に県立美術館に足をお運びください。
18:10
2017/04/15

「コラージュでつくるブックカバー」開催しました

| by SY


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12()、当館実習室にて「コラージュでつくるブックカバー」を開催しました。

講師は、キャッサバコラージュデザインの佐藤洋美さんです。
ハンドメイドの時計である「Time lag」の制作、HPやチラシなどのグラフィックデザインなど様々なお仕事をされています。




今回は、紙の表情を知りながら、包装紙や古い雑誌を使ってブックカバーをつくります。
まずは台紙となる紙が一人1枚ずつ配られます。
参加者のみなさんには事前にブックカバーをかけたい本を持参してもらっていました。
持ってきた本のサイズに合わせて、紙を折ります。折り目を外側にすると、しおりを収納できるポケットにもなります。




次に洋美さんが準備してくださった様々な種類の紙から、ブックカバーに使いたい紙を自由に選びます。
みなさん使いたい紙の質感や色の感じ、模様などの組み合わせを考えながら選んでいました。




紙を選び終えると、洋美さんからのアドバイスを受けながら、はさみで切り抜いたり、折ったり、くしゃくしゃにしてみたり、破ってみたり・・・と、質感を楽しみながら配置を考えました。
組み合わせができたら、のりで丁寧に台紙に貼っていきます。


 
完成後、みなさんの作品をひとつのテーブルにのせ、お互いの作品を楽しみました。






  紙を折って立体的にしたり


 ブックカバーの内側にしおりを収納するポケットを作ってみたり・・・
みなさん様々な工夫を凝らして制作に取り組んでいました。

 
今回のワークショップには、「色んな肌触りを楽しめるブックカバーで、読書の時間がより心地よいものになりますように。」という洋美さんの想いが込められています。
参加者のみなさんそれぞれにとって、読書をする度にあたたかい気持ちになるようなブックカバーが完成したのではないかと思います。




洋美さん、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

 


11:06 | 教育普及
2017/03/12

館長講座「みちのくの美-その源流を巡る旅」第6回 福島編

| by SY

311()、当館講義室にて館長講座を開催しました。

今年度は、「みちのくの美-その源流を巡る旅」というテーマで、青森から福島に至る東北地方の近代美術を中心にご紹介しています。最終回は「福島編」です。

 

福島県では、美術の分野でどのような作家が活躍し、どのような作品が生み出されたのか、各作家とその作品について画像を映しながらお話しました。


今回は、広い福島県を6つの地域に分けて、それぞれの地域でどのような作家が活躍したのかお話しました。
まずは中通り。県北地域は、東北にゆかりのある画家の高橋由一、福島市出身の吉井忠、桑折町と霊山にゆかりのある橋本章、そして二本松市出身の大山忠作を紹介しました。
県中地域は、郡山市と三春町ゆかりの鎌田正蔵、郡山出身の彫刻家、三木宗策、佐藤静司、ガラス工芸作家として知られる佐藤潤四郎。須賀川市は亜欧堂田善、須田珙中。棚倉町の勝田蕉琴。
県南地域は白河市出身の画家、関根正二を紹介しました。

 

続いて浜通り。相双地域からは、彫刻家の佐藤玄々(朝山)と画家の太田正弘。
いわき地域からは、画家の若松光一郎と田口安男。彫刻家の北郷悟を紹介しました。

 

最後は会津地域。三島町出身の画家である酒井三良。水彩画家として活躍した渡部菊二、春日部たすく。そして会津の冬シリーズで知られる版画家の斎藤清を取り上げました。
今回は、21名の福島出身・ゆかりの作家と、その作品44点を紹介しました。


今年度の館長講座は最終回となりました。
1年にわたりご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

 
次回は5月からとなります。

29年度のテーマは、

「~パリの異邦人~エコール・ド・パリの画家たち」


29年度は、隔月第2土曜日の開催となります。
1回は513()10301200です。

現在、受講申し込みを受け付けております。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします。

 


18:14 | 教育普及
2017/02/25

「133年前の福島 高橋由一 三県道路完成記念帖を読む」ギャラリートーク

| by SA
ただいま「Gallery F」第II期が開催中です。

第II期は
「秀島由己男展」「133年前の福島 高橋由一 三県道路完成記念帖を読む」「実践 福島県立美術館アートカード」の三本立てです。



今日は、高橋由一の小企画展のギャラリートークが開かれました。

今から133年前の1884(明治17)年、日本洋画の開拓者と呼ばれる高橋由一(1828~1894)は、栃木、福島、山形三県の風景を写生し、
全128図の版画集をつくりました。

そこには現在の国道4号線、13号線、121号線などの昔の様子が、生き生きと表現されています。



ギャラリートークでは、三冊の版画集を展示ケースから取り出し、それぞれのページについて学芸員による解説がありました。
普段はガラス越しでしか見られない作品をまぢかで見ることができる機会となりました。



次回は、3月11(土)15時から。この日は14時から
「秀島由己男展」のギャラリートークも開催されます。



「秀島由己男展」「133年前の福島 高橋由一 三県道路完成記念帖を読む」「実践 福島県立美術館アートカード」
入館無料(※常設展は有料)です。 

みなさま、ぜひこの機会に県立美術館に足をお運びください。

15:59
2017/02/08

Gallery F スペシャルギャラリートーク

| by SA
Gallery F 第一期「新収蔵 鎌田正蔵展」のスペシャルギャラリートークが2月4日(土)に開催されました。

講師は郡山市立美術館学芸員の杉原聡さんです。

杉原さんは1996年の「画業60年 鎌田正蔵展」と2000年の「グループ〈貌〉とその時代展」(ともに郡山市立美術館にて
開催)の企画者のおひとりで、鎌田正蔵をはじめとして、郡山の戦後の洋画の歴史にたいへん造詣が深い方です。





鎌田の作風の変化や制作の動機などを、当時の美術や社会の動向とからめてお話しいただきました。

当日はたくさんの方にご来館いただき、おおにぎわいの展示室となりました。






「The missing-link ミッシングリンク 関根正二の新発見と未発見」展と同時開催中の「新収蔵 鎌田正蔵展」は入館無料(※常設展は有料)です。
会期も残すところあと5日となりました(12日(日)閉幕)

みなさま、ぜひこの機会に県立美術館に足をお運びください。



関連イベントのお知らせ

「The missing-link ミッシングリンク 関根正二の新発見と未発見」
担当学芸員によるギャラリートーク

2月11日(土) 14:00~
11:43
2017/01/28

Gallery F ギャラリートーク

| by SA
Gallery F 第一期「The missing-link ミッシングリンク 関根正二の新発見と未発見」展のギャラリートークが本日1月28日に開催されました。



関根正二は大正期に活動した白河出身の洋画家です。
画家として活動したのは5年ほどで、油彩画に限って言えば、これまで25点しか知られていませんでした。



今回のギャラリートークでは、新しく日の目を見た26点目の《茅葺屋根の農家のある風景》(仮題)を中心に、
謎に包まれた関根正二の生涯を、作品とともにたどっていきました。



今美術館で関根正二の作品を見ることができるのも、もとはと言えば
個人の所蔵家の方々が大切に作品を守って下さったからこそ
そうした方々の意志を引き継いで、
私たち学芸員も大切なコレクションを守っていかなければならないと改めて感じました。


「The missing-link ミッシングリンク 関根正二の新発見と未発見」展と同時開催中の「新収蔵 鎌田正蔵展」は入館無料(※常設展は有料)です。

みなさま、ぜひこの機会に県立美術館に足をお運びください。



関連イベントのお知らせ

「新収蔵 鎌田正蔵展」
スペシャルギャラリートーク
2月4日(土) 14:00~
講師 杉原聡氏(郡山市立美術館学芸員)

「The missing-link ミッシングリンク 関根正二の新発見と未発見」
担当学芸員によるギャラリートーク

2月11日(土) 14:00~




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