活動レポート:2015年度

 
 

親と子の美術教室「親子で作ろう!カラフルクレヨン」


内容:子供の頃に初めて使う画材のクレヨン。この教室ではロウや色のもとになる顔料を混ぜ合わせ、クレヨンを原料から手作りします。自分で考えた形や色の組み合わせで、どこにもないオリジナルクレヨンを作ってみませんか?
日時:2015年5月5日(火)10:00~15:00
対象:小学生の親子10組程度
講師:小原典子(美術家)
会場:福島市A・O・Z(アオウゼ)大活動室4(福島市曾根田町1-18 MAXふくしま4階)

 クレヨン作りは今回で3回目。前2回は主原料を蜜ろうを用いたが、今回は蜜ろうにワックスをブレンドしておこなった。蜜ろうだけの場合に比べ、少し硬い、程よい描き味のクレヨンを作るためである。

(1)クレヨンの原料つくり
固形状の蜜ろうとワックスを適当な量(半々くらい)をステンレスのマグカップに入れて混ぜて保温プレートにのせ暖めて液状にする。そこに炭酸カルシウム(増量のために用いる透明な体質顔料)と日本画の顔料を入れ、割り箸でかきまぜながら溶かす。よく混ざったら一旦冷ます。
   
   

(2)クレヨンの型づくり
クレヨンの形を厚紙で作り、3~5mm程度に薄く延ばした油粘土の土台に軽く押し込むよう
にして固定する。粘土をようじなどで引っ掻いて模様を入れる。
   
   
 
(3)クレヨンの流し込みから完成まで
冷えて固まったクレヨンをもう一度暖めて溶かし、顔料とロウが分離するのを防ぐためステアリン酸(天ぷら油固め剤)を入れ、液状にし、型に流し込む。何色かの層のクレヨンを作る場合は先に流し込んだクレヨンが少し固まってから流すようにする。ある程度固まったら、型ごとバケツ等に汲んだ水に入れて冷やす。中までよく固まったら、型をはずして完成。
   
   

 ほとんどの人は幼稚園や小学校以来、市販の絵の具以外に絵の具というものを知らないため、絵の具が既成の製品としての画材そのものであり、絵の具が色のついた物質であるという事実をなかなか実感できないのではないだろうか。原材料から絵の具を手作りしてみることは、画材に対する捉え方がひと回り大きくなるような贅沢な体験であった。(久慈伸一)

※クレヨン5本分の材料(大さじと小さじは通常の料理用の容量)
 ロウ:大さじ3杯と小さじ1杯
 炭酸カルシウム:大さじ1杯と小さじ2杯
 顔料:小さじ2杯
 ステアリン酸:小さじ2杯
 

一日創作教室「光・色に触発されたイメージを描く」


内容:五月の新緑、真夏のひまわり、夜のコンビニ。記憶に焼き付いた光や色は絵心を誘います。人物、風景、日常の体験などを光・色を意識して、印象派、フォーヴィスム、表現主義の絵画、色彩理論を参考にメモする感覚で描きます。
日時:2015年5月24日(日)10:00~16:00
対象:一般15名程度
講師:久慈伸一(当館専門学芸員)
会場:福島市A・O・Z(アオウゼ)大活動室4(福島市曾根田町1-18 MAXふくしま4階)



 はじめに形態の美を追求した新古典主義のアングルから始まり、印象派の画家マネ、モネ、ドガ、新印象主義のスーラ、シニャック、後期印象派のゴッホ、ゴーギャン、フォーヴィスムのマチス、ドラン、表現主義のノルデまで画集を見ながら、形や明暗、光、色彩の表現に着目して、印象派以前の透明技法と印象派以降の不透明技法がもたらした多様な表現の展開を比較しながらたどってみた。そこでは、絵画を形作る、タッチの大小、規則性、方向性について、また色相、明度、彩度、コントラストなど、色彩論にも言及した。
 
 
印象派以前と以降の様々な作品を見比べる。

 次に、同一の風景の写真、人物、風景画をPhotoshopで画像処理し、色相を変えてプリントアウトしたものの表現効果を比較するほか、印象派やフォーヴィスム、表現主義の作品を、色相や色調(ペールトーン、ダークトーン、ヴィヴィッドトーンなど)やコントラストなど色彩の分類体系に照応したとき、どのような傾向があるか比較、分析した。
 
表現主義などの作品を色相を変えてプリントアウトした画像。

 
同じ構図の色相を変えた画像を見比べる。   
 
 制作は1センチの升目の方眼をコピーした画用紙を用いて各自準備した資料をもとに色鉛筆等で描いていった。方眼を用いたのは画面をデジタルな色面としてとらえながら、タッチの方向性、強さなど、描画行為をより意識的、分析的に行う狙いがあった。
   
 色彩体系の様々な法則性、計量的視点を援用することで、光、色彩といった感覚にたよりがちな表現行為を、より俯瞰的で緻密な計画性をもって臨むことができることに役立てようとする試みであった。(久慈伸一)

  
 
 

技法講座「西洋古典絵画に見るデッサンの画材と技法」


内容:レオナルド・ダ・ヴィンチなど西洋の画家は、金属の先を尖らせた銀筆という筆記具や、様々な素材の画材で描いたデッサンを残しています。古典絵画のデッサンの画材や技法を体験し、その魅力と表現の可能性を探ってみます。
日時:2015年6月27日(日)13:30~16:30、28日(日)10:00~15:30 *2回連続
対象:一般15名程度
講師:三浦明範氏(武蔵野美術大学教授)
会場:福島市A・O・Z(アオウゼ)大活動室4(福島市曾根田町1-18 MAXふくしま4階)

 はじめにスライドで古典絵画のデッサンに使用された画材と作例の紹介がされた。
 烏賊や蛸の墨を洗浄、乾燥してアラビアゴムを混ぜたセピアインクとレオナルド・ダ・ヴィンチとウィリアム・ブレイクのデッサン。鉄の塩基とブナ科の植物の若芽が変形してできた瘤から抽出されたタンニン酸から作られた黒紫色もしくは黒褐色の没食子インクとボッティチェリのデッサン。水性結合材、樹脂に松煙、油煙を混ぜたインディアン・インクとウィリアム・ブレイクのデッサン。樹脂の多い木やブナ材を燃やして得たタールを含む煤から作った顔料にアラビアゴムやゼラチンを練り合わせて作ったビスタインクとレンブラントのデッサン。炭素を含む粘土質の軟らかな石、黒チョークとラファエロ、ミケランジェロ、レンブラント、ベラスケス、フィリッポ・リッピ、ジャン・フーケのデッサン。金属先尖筆(メタル・ポイント)の一種で銀の針金から作ったシルバー・ポイントとファン・アイク、ファンデル・ウェイデン、デューラー、レオナルド・ダ・ヴィンチのデッサン。様々な金属を材料にしたメタル・ポイントを様々な下地塗料に描いた時の発色の違いが表で示され、さらにシルバー・ポイントを使った描き方が作例で紹介された。
 次に、スライドで紹介された様々な描画インクを受講者がペンと紙を用いて実際に試して第一日目を終えた。

 第二日目は、スライドでデッサンについて説明がなされた。
 はじめにデッサンはモノクロームの絵画という考え方を三浦氏の作品やブリューゲルの作品が紹介された。さらにモノクロームによる西洋の古典技法の用語解説として、
①カマイユ:単一の色によるいくつかの諧調で描く単彩画。単彩明暗画(キアロスクーロ)とほぼ同義語。
②グリザイユ:カマイユのうち、特に灰色の諧調で描くもの。グリザイユについての解説と作例としてカンピン、ファン・アイク、ウェイデン、マンテーニャ、グリューネヴァルト、ボッシュ、ジョヴァンニ・ベリーニ、アンドレア・デルサルト、ルーベンスの作品が紹介された。
 次に、日本の単彩画として室町時代以降に中国から伝わった墨画が牧谿、如拙、雪舟、等伯、雪村、狩野永徳、若冲、大観、竹内栖鳳の作品で紹介された。

 次にデッサンとは何か、語義について各種の辞典からの比較考察を解説した。
広辞苑から
・デッサン:単色の線や筆触によって物の形・明暗などを描いたもの。
・素描:(dessinフランス) 単一色、一般に黒色の線もしくは点で、物の形象をあらわした絵。絵画の基礎なるもの。すがき。デッサン。
新潮社世界美術辞典から
・素描:dessin(仏)、drawing(英)、hanndzeichnung(独)
黒あるいはセピアなどの単色の線で、ごく簡潔に描き出したもの、陰影や色彩が施される場合もあるが、主体は線描。上記の外国語は相互にニュアンスの相違があり、厳密には日本語の素描とは必ずしも一致しない。
また、共にラテン語のdesignare(示す、計画する、模写する)に由来する言葉であるデッサンdessinとデザインdesignの意味の相違比較。
 さらに、世界素描体系に掲載されたデューラー、ドガ、モデリアーニ、セザンヌ、ムンク、シーレ、マグリット、エルンスト、ベルメール、ポロック、サム・フランシス、ライリー、エステス等の作品を紹介し、これらの作品から世界素描体系のデッサンの解釈について・単彩とは限らない・素材(支持体)が生きている・「表現」そのものである。ということが上げられた。以上の見解からPeinture(Painting):支持体が絵の具で覆われていて、元の素材(マチエール)が見えない(グリザイユも該当)のに対し、Dessin(Drawing):支持体が見える、という見解に達してスライドを終えた。
 制作は受講者各自持参したモチーフをもとに、ボードに地塗り(チタニウムホワイトなど金属顔料系の白色顔料を膠を混ぜたもの)を施して、銀筆による描画に加え、紙に各種インク類を用いて描くなど、スライドで紹介した画材を用いておこなった。
 
地塗り

 
鉄没食子インク、ビスタ・インク、セピア・インクなどを水で溶きペンや筆で試す。

   
銅や銀、黄銅、鉛などメタルポイントの材料の金属線。地塗りした紙にシルバーポイント(銀)で試した。

 画材は利便性や時々の需要、新たな技術開発など生産体制や経済的理由等によって、古い物は新しいものに代替的に変化することが多いため、過去の時代のものに触れることが難しい場合が多い。そのため普段は、主に図像解釈という観点からしか知り得ない古典絵画の世界を、古典絵画に用いられた画材を実際に試してみることで、一歩踏み込んだ理解につなげることができるように思われた。(久慈伸一)

   
   
   
   
 

実技講座「創作のための人体クロッキー」


内容:さまざまにポーズするモデルを見ながら、パステル(黒または茶)を使ったモノトーンのクロッキーを描きます。パステルならではの幅広い表現を体験して下さい。的確に捉えた人体クロッキー作品をご自身の創作に活かす方法もご紹介します。
日時:2015年9月27日(日)、10月4日(日) *2回連続、各回とも10:00~15:30
対象:一般12名程度
講師:上田耕造氏(画家・アトリエ21主宰)
会場:福島県文化センター1階会議室(福島市春日町5-54)

《第一日目》
 はじめに、クロッキーに関わる様々な話がされた。
 クロッキーは手と眼の動きを一致させて描く。描くときは眼に映っている形と記憶している人間の形を照らし合わせて見ている。発見した形を説得力ある形にとどめていくところにクロッキーの面白さがある。
 人体描写に役立てる芸大の美術解剖学の講義は森鴎外が作った。解剖学や比較解剖学(人間と動物の相違)による重要なポイントとして、コントラポスト:人体において背骨を中心とした肩と腰の傾きが連動していることや、骨格には頭蓋骨、脊柱、肋骨、胸骨などの体幹を形成する軸性骨格と、筋と筋肉だけで体幹についている肩甲骨のような付属性骨格があることが上げられた。
  
 

 様々な図を用いて、筋肉や骨格のなりたち、魚類・ほ乳類・人類の脊椎の構造、人体の構造と動きに伴う変化など解剖学的知見が解説された。
 

 実技は、午前中20分ポーズを1回、休憩をはさんで10分ずつ2ポーズを2回行った。
 午後のはじめに、クロッキーを描く際の、稜線という概念についての説明。平面を分けるのが境界線であるなら、立体では面と面の境目が稜線である。普通、山の斜面と斜面がぶつかり合う線を稜線というが、ここでは、一定の方向から光が当っている人体を見ながら、平面に描く際に、光の当り方が変わる面の境界線を意識することで立体を的確に把握することの有効性が解説された。また、デッサン力が上がる、描けるということは、単に腕の問題ではなく、対象が見えている、気がついている、理解していることが自ずと描けるということにつながることが指摘された。
 休憩をはさみながら10分ずつ2ポーズを1回、5分ずつ4ポーズを1回、10分ずつ2ポーズを1回おこなう。
 講評会では、出来上がったクロッキーに稜線をひいて、そのポイントとして、形の流れが同じところを見つけ、面と面の方向、影がはじまりやすいところ、輪郭線になりやすいところに注目することで、対象の彫刻的見方、把握が可能になることが話されて一日目を終了。
  

《第二日目》
 クロッキーについて話す。実技の合間にクロッキーをする場合、効果的にするためのポイントとして・毎回目標を持って臨むこと。例えばエッセンスを絞ってゆく。削ってゆく。構図だけに注目する。立体の構造に注目する。リズム、流れで見る。など。課題をもってやらないと結果がでない。
 その後、午前中クロッキーを10分ずつ2ポーズを2回、5分ずつ2ポーズを一回行う。午後は5分ずつ4ポーズ1回、3分ずつ6ポーズ1回、5分ずつ4ポーズ1回、最後に10分ポーズ1回を行う。
 講座の最後に各自描いたクロッキーの一枚に立体を示す、水平断面を描き入れ、実際に見ている部分の背後にある立体を把握して、隠れている部分がどれだけ見えているかを確認し、さらに面の変わり目を表す稜線を入れた。それらを1点ずつ講評したあと、クロッキーを創作につなげて役立てる方法として、クロッキーを描きため、そこから選んではさみで切って人物を組み合わせるなどの方法例を話して講座を終了した。
  
1点ずつ講評。

 クロッキーが対象の形、構造をすばやく把握する描法にとどまらず、対象が発するエネルギーをとどめようとする意志を伴った行為そのものであることを実感させられた講座であった。(久慈伸一)

  
  
 

一日創作教室「スクラッチボードによる表現」


内容:厚紙に白い塗料を塗り、表面を黒い絵の具で覆ったスクラッチボード。この表面を針でひっかく(スクラッチする)と漆黒の闇を切り裂く感覚で白と黒のイメージが拡がります。必要に応じて小型ドリルや紙やすりなども使って、表現の可能性を試みながら制作します。(画面30.5×22.9cm)
日時:2015年11月15日(日) 10:00~16:00
対象:一般10名程度
講師:久慈伸一(当館専門学芸員)
会場:福島市A・O・Z(アオウゼ)大活動室4(福島市曾根田町1-18 MAXふくしま4階)

  

 一般には挿絵やイラストなど印刷媒体に掲載される、白と黒のコントラストによるシャープで明解な表現を特色とするスクラッチ。この教室では、スクラッチの一般的な技法のみならず、工芸用ルーターや紙やすりなど使用可能な道具を用いて、修正や、描き直しは当然のこと、白と黒の可能性を追求できる画材として取り上げた。
 はじめに、スクレーパーペンやルーターなどを使ってスクラッチボードに線をひいたり、道具の使い方を実演し、様々な技法を使った作例を紹介した。続いて試し用のボードで線を引く練習をした後、受講者は、はがき大のボード(15.0×10.0cm)と大きなボード(30.5×22.9cm)を使って以下の手順で制作した。
   
             スクレーパーペン                  ルーター
   

制作手順
1.下絵を描く。
2.チャコールペーパーを下絵とスクラッチボードの間にはさみ、ボールペン等でなぞり、下絵を転写する。
3.ニードル等で描画する。このとき、下絵に忠実に行うか、ニードルの線やタッチを生か
すため、下絵と多少ずれてもよいか判断して行う。
※描画の際、ボードの下に少し大きめの紙を敷いて作業する。削りかすでボード汚れないよう、手があたる部分には、あて紙を置いて行い、時々、製図用ブラシで削りかすを掃除しながらすすめる。
4.必要に応じて、ルーターや紙ヤスリなど、ニードルだけでは出せない効果を施す。
5.削ったところを修正する場合は、筆ペンなどで塗り、再度描き足す。

 スクラッチによる陰刻の表現は、黒い画面から記憶をたぐるようにイメージを引き出す感がある点で幻想表現に適しているとともに、白と黒のコントラストやバランス、色面のせめぎ合いといった点で抽象的な表現にも適しているようで、受講者の作品もそのようなプロセスを経て出来上がったように思われる。(久慈伸一)

  
  
  
  
 

実技講座「西洋の古典絵画技法:モザイクの制作」


内容:古くから、石やタイル、ガラスなどの小片を並べて壁や床に埋め込んで模様を作り、室内や家具等を装飾するモザイク。今回は色鮮やかで深みのあるイタリア製のモザイク用ガラスを使って、人物や動物、キャラクターなど自由なイメージでA3判(29.7×42.0cm)のパネルに制作します。
日時:2016年2月13日(土)、20日(土)、21日(日) *3回連続、各回とも10:00~16:00
対象:一般12名程度
講師:森敏美氏(東北生活文化大学教授)
会場:福島市A・O・Z(アオウゼ)大活動室4(福島市曾根田町1-18 MAXふくしま4階)

 はじめに、モザイク制作の基本となる、チップ(小片)の作り方とその並べ方についての説明がされた。チップの作り方は2cm角のガラスモザイクをチッパーというペンチ状の道具で割って1/4、1/16、または1/6の大きさの矩形の小片に分割したり、図案に応じた、様々な形、大きさにした小片を並べ組み合わせてモザイクにする。

  
イタリア製ガラスモザイク      チッパー

 

 並べ方は、レンガを積むように段ごとに半目ずらして並べる馬目地、目を方眼状にそろえて並べるいも目地、様々なかたち、大きさの異なるチップを組み合わせて並べる乱張りがある。


 また、正方形を四辺形の組み合わせで並べたり、円を円の形と台形状の扇形の組み合わせる例や、30×40cmの画面を馬目地、いも目地、乱張りを組み合わせて並べる例、さらにローマ時代から20世紀までの作品の図版を見ながら、どのような並べ方、色使いがなされているか解説された。
 
様々な並べ方                           ローマ時代の作例

 解説に続き以下の手順で制作した。
1.下絵を作る。
2. 額の裏板に両面テープで下絵を貼り、ビニールで覆って裏面を裏板にテープで固定する。


3. 下絵にあわせた、ガラスモザイクチップをチッパーで作る。    
4. 建築用仕上塗材(商品名:けいそうモダンコート内装。珪藻土、砂、パルプを主成分)の粉末に水を適量加えてペースト状に錬る。
5. モザイクチップを下絵にあわせて並べ、建築用仕上塗材でビニールの上から接着していく。
 

6. 主要な図柄ができた段階で、ビニールについた状態のモザイクを裏板からはずして同じ大きさの板をあて裏返し、ビニールをはずす。
 
モザイクの表面の上にもう一枚の板を乗せてモザイクをはさんだまま反転させる。

 
モザイクを乗せていた板を外し、さらにモザイクを接着していたビニールをはがす。

7. モザイクを接着させる板に、接着用のセメント(建築内装仕上げ材)をモザイクと同様の形より少し大きめに塗り、それをモザイクの裏側から押しつけ、しっかりと接着させる。
  
裏返した状態のモザイクの位置を決め、モザイクを接着させるセメントをもう一方の板に塗る。

  
セメントを塗った板を反転させてモザイクの裏側に重ねる。 

 
重ねた板をしっかりと押さえ接着させる。

8. 板に接着した状態から、残りの図柄部分のモザイクチップを接着して完成させる。
このときモザイクが少しでも板からはみ出ると額にはいらないので、注意する。
   
モザイクをはさんだ状態で板を反転させモザイクを乗せた板を外す。

9. 額に入れて完成。
 モザイクを額に入った絵として完成させる技法を使えば、ガラス板とチッパーと壁材で、家庭でも手軽にモザイクの制作ができ、壁画として知られるモザイクの身近な楽しみ方を体験することができた。(久慈伸一)

  
  
 
 











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